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健康コラム

 

ハリネズミの皮膚病について

追記2017/10/17 写真を増やしました。 

 

最近、いろいろな動物を診察する機会が増えています。よくハリネズミは診てもらえますか?とのお問い合わせをいただきます。当院はハリネズミも診療していますので、ご心配なことがあったらご相談ください。今回のコラムは、そんなハリネズミさんに多い皮膚の病気をご紹介したいと思います。

 

 

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写真:皮膚病に罹ったハリネズミの皮膚の状況(当院)

治療前の皮膚病では、少し動くだけで針やフケが落ちているところにも注目してください。

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写真:顔いっぱいに皮膚病(ダニの感染)が出来たハリネズミ(当院)

(治療後はハリネズミも元気になり写真を撮るのが難しいですね・・・)

 

ハリネズミの皮膚はとても特徴的です。体毛はわずかしかなく、その代わりに全身(主に背中)が針で覆われています。皮膚病になるとこの針が抜けることが多く、ひどい場合にはつるつるになってしまうこともあります。新しい針が生えてくるまで時間がかかりますので、異常があったら早めに治療してあげたいですね。

 

 

【ハリネズミを簡単にご紹介】

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画像:http://prcm.jp/album/86d54a179bc81/pic/52693308より引用・編集

 

分類

ハリネズミは分類上、モグラと同じ食虫目に分類される哺乳類です。野生では、昆虫や軟体動物、少量の植物などを食べて生活しており、飼育するには高カロリーで消化の良い食事が必要になります。

 

分布

ハリネズミは世界中に広く分布しており、ヨツユビハリネズミが一般にペットとして売られています。

 

飼育

気温が15℃を下回ると代謝が低下し、感染に対する抵抗力も低下するため、室温は25℃程度を維持するようにしましょう。また、体温調節が苦手なので、高温すぎると衰弱してしまいます。

 

食事

高たんぱくで低脂肪のハリネズミ専用フードが市販されています。ミルワームやコオロギなどを与えるとよく食べます。ただし昆虫のみの食事は、肥満や骨疾患が起こることがあるのでバランスよく与えたほうが良いでしょう。

 

そんなハリネズミで一番多く見かける病気が皮膚の病気です。

 

 

【ハリネズミに多い皮膚病】

 

針が多く抜けることに気付いて、皮膚病を疑い来院される方が多いです。ハリネズミの皮膚病には、感染、ダニの寄生、環境、食べ物など様々な原因があり、治療法も異なります。原因を明らかにすることが治療の近道になります。

 

 

 ●ダニによる皮膚炎

 

ハリネズミの皮膚炎で最も多く見られます。ヒゼンダニ(図参照)という目に見えない小さなダニが原因で起こる皮膚炎です。全身に広がることもあり、針が多く抜け、フケが大量に見られます。ヒゼンダニの死がいはヒトのアレルギーの原因にもなることがあるので、注意が必要です。多頭飼育している場合、他個体へ感染が広がります。

 

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ヒゼンダニによる皮膚病のハリネズミから採取されたダニ(顕微鏡写真)

写真:当院

 

 ●真菌(カビ)による皮膚炎

 

ヒゼンダニの感染により皮膚免疫機能が低下している際に併発する事がある。真菌単独の感染の場合もあります。症状は、針が抜け、フケが見られます。耳の周辺まで感染が広がり、皮膚が厚く硬くなっていることもあります。

 

 

 ●細菌による皮膚炎

 

皮膚に出来た細かな傷から細菌が侵入し、皮膚炎となります。不衛生な飼育環境や同居ハリネズミとのケンカなどが原因となることが多い。悪化すると皮膚の下に膿がたまってしまう皮下膿瘍になることがあります。皮下膿瘍が重度の場合、麻酔をかけて皮膚を切開し、膿を出し洗浄する必要があります。

 

 

 ●アレルギーによる皮膚炎

 

床材や食べ物などが原因で皮膚炎になることがあります。アレルギーの原因となるアレルゲンの特定は困難なことが多く、針の生えていない腹部に皮膚炎が見られることが多い(図参照)。重症例では、針が抜け、皮膚が赤く腫れあがることもあります。治療には抗アレルギー薬の投与を行いますが、アレルゲンの除去が困難な場合は難治性となることがあります。

 

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写真:エキゾチックアニマルの診療指針より抜粋

 

 

皮膚炎といっても様々な原因があり、原因により治療法は異なります。ダニや真菌が原因の皮膚炎に抗アレルギー薬を投与することで、悪化してしまうこともあります。しっかり診断して早めの治療でストレスのない生活を送らせてあげたいですね。

 

 

井上動物病院

〒241-0021 神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰本町1丁目26-23

 

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