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健康コラム

 

 

フェレットの脱毛について

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今回のコラムは、最近診察の多いフェレットの脱毛についてです。おしりや背中の毛がスカスカになってしまったという相談をいただきます。毛が抜けるという症状から皮膚病の心配をされていることが多いですが、「副腎」というホルモンを産生する器官が原因の内分泌疾患であることがほとんどです。中には腫瘍化しているケースもあり、しっかり検査を行い診断を行うことが重要です。

 

 

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左:治療前                            右:治療後

 

 

○ 内分泌疾患が原因のフェレットの脱毛

 

上の写真のようにおしり周りや、ひどい場合には背中や全身(顔以外)の毛がスカスカになってしまうことがあります。オスメス関係なく起こりますが、ややメスに多く見られます。特徴として、脱毛は尾から始まり、おしり、背中、わき腹と広がり、左右対称に脱毛が見られます。皮膚が薄くなる、体重が減るといった症状も多く見られます。

メスでは、陰部が大きく腫れることがあります。オスの場合は、前立腺の肥大が起こり、おしっこが出にくかったり、血尿や頻尿になることがあります。

 

 

○ 検査と診断

 

まず、皮膚病なのか内分泌疾患による皮膚症状なのかを鑑別します。内分泌疾患の可能性が高い時は、超音波検査を行います。腎臓の横にある「副腎」という臓器を観察します。副腎の大きさは、通常2㎜程度と非常に小さいですが、大きく腫大している場合、病気が疑われます(下図参照)。非常に小さな臓器なので、細部まで観察できる超音波機器が必要になります。また、ホルモンの影響で貧血が起こることもあるため、血液検査を行い、臨床症状と合わせて診断します。

 

fer3副腎の超音波画像 左:正常な副腎  右:大きくなった副腎

 

 

○ 治療の選択

 

内科治療と外科治療に分けられます。副腎が腫瘍化している可能性が高い場合は、外科治療が必要になることがあります。

 

 【内科治療】

リュープリン(リューロプレリン酢酸塩)というホルモン剤の注射を行います。ホルモン剤の投与により、間接的に別のホルモンの産生を阻害します。注射は月に1回行います。すぐに効果が出ることもありますが、長い場合6ヶ月以上かかる事もあります。効果が乏しい場合、メラトニン製剤などを併用することもあります。

 

 【外科治療】

問題の副腎が腫瘍化している場合、開腹による外科摘出が選択されます。左右ある副腎のうち、片方のみが問題な場合は摘出を行うことで、症状の改善が期待できますが、両側に問題がある場合は、両側とも摘出すると副腎ホルモン剤の投与を生涯続ける必要があります。

フェレットが高齢の場合や、全身状態が悪い場合、腫瘍化した副腎が大きな血管とぴったり付着している場合は、外科治療が選択できない場合もあります。特に右側の副腎は摘出困難なことが多いです。その場合は、内科治療を行います。

 

 

○ 最後に

 

毛が抜けるだけだし、大した病気でもないかな、と様子をみていると気付いたら進行していることが多い病気です。たかが脱毛ですが、その原因は複雑で、目に見えないところに原因が潜んでいます。なかなか治らないフェレットの脱毛はホルモン異常が原因であることが多いので注意しましょう。当院のフェレットの健康診断プランには、超音波検査が含まれるプランもあります。ご心配なことがありましたら、いつでもご相談ください。

 

 

井上動物病院

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