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横浜市もまだまだ緑が残っており、野生動物と道端で遭遇することがあります。多くの場合、野生動物はすぐに逃げてしまいますが、ケガや病気が原因で動けないことが分かった場合、どうしたらいいのでしょうか?
今回のコラムでは、ケガや病気の野生動物を見つけた場合の対応をこのコラムでまとめたいと思います。
5月11日に当院で保護したカモ。飛べないということで近隣の方が発見し、当院に連れてこられました。
野生動物はケガや病気であっても、捕まらないよう必死で咬もうとしたり、引っ掻こうとしたりすることがあります。保護し、運搬するには以下のものを準備すると便利です。
体のサイズに合った箱:逃げ出さないようにできるものがよいでしょう。
タオル:捕まえるときに使います。また、箱の中に敷きます。
保温:箱の中を温めます。温かいお湯がはいったペットボトルやカイロがよいでしょう。直接温めると低温やけどすることがあるため、一枚薄いタオルで覆うとよいでしょう。
手袋:捕まえるときに使います。攻撃されることを考え、厚手のものがよいでしょう。
野生動物は様々な伝染病をもっている可能性があります。なかには人に対して強い病原性をもつものもあるため、保護や移動の際には素手で持つなどせず、箱等に入れるとよいでしょう。もちろん、その動物を触った際は石鹸でしっかり手洗いをし、周辺の消毒(薄めたハイターなどで消毒してください)を徹底してください。
5/11に保護されたカモは、レントゲン検査の結果、骨折や外傷はなく、5/13によこはまズーラシアに連れて行ったところ、栄養失調であることがわかりました。たしかにすごい勢いで食べてましたね。早く元気になって、自然に帰れるといいね!
食べているのは市販のドッグフードです。
参考
・横浜市環境創造局: http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/mamoru/yasei/syoubyoutyoujuu.html
・横浜市立よこはま動物園ズーラシア(疾病鳥獣保護):http://www2.zoorasia.org/corporate_education/education/hogo/
・横浜市立野毛山動物園(疾病鳥獣保護):http://www2.nogeyama-zoo.org/corporate_education/education/hogo/
・横浜市立金沢動物園(疾病鳥獣保護):http://www2.kanazawa-zoo.org/corporate_education/education/hogo/