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横浜旭どうぶつ医療センターは、おかげさまでこの7月で3年目のスタートを切ることができましました。
昨年度は前年を超える多くの飼い主様にご来院いただきました。年間診察件数は24,000件、年間手術件数は600件、そして新規の飼い主様は昨年を超える1600件となりました。遠方からの来院やセカンドオピニオンでの受診も多く、これほど多くの命を預けていただいていることに、感謝と同時に大きな責任を感じています。
私は常々、動物病院は「病気を治す場所」である前に、飼い主様が不安な時に頼れる場所でなければならないと思っています。
突然体調を崩した時、診断がつかず不安な時、高齢になり今後の治療に悩む時、手術を受けるべきか迷う時、あらゆる場面で「ここなら相談できる、任せられる」と思っていただける病院でありたいと心から願っています。
疾患を抱えた動物達や飼い主様に寄り添い、一人ひとりにとって最善の医療をともに考え、提案し続けることが私たちの使命です。
ここでは、そうした思いのもとに歩んできた1年間の当院の歩みと、これから目指していく未来への取り組みをご紹介します。
【CTを導入して】
2025年12月末に最新型CT装置を導入しました。現在、年間100件程度の検査稼働を見込む状況となり、多くの難疾患の診断に役立っています。
CTについては、当院だけのための設備ではなく、旭区全体の動物医療に役立てたいという思いがあり導入しました。特に区内の動物病院と連携するシステムも出来上がり、どの動物病院からのご依頼であっても最短当日にCT検査を行える体制ができました。また最近では区外からのご要望も多数いただくようにもなり、今後はさらに多くの病院で活用できるように考えています。
私たちだけでは地域医療は成り立ちません。地域の先生方と支え合いながら、お互いの得意分野を生かし、多くの動物たちにより早い診断とより良い医療を届けることが、当院の大切な役割のひとつだと考えています。
【より良い診療体制を目指して】
今年度に獣医師3名、動物看護師2名、受付1名を新たに迎えました。増え続ける診療需要に対応するため体制強化を進めています。しかし、それでもなお予約が取りづらい状況や、具合の悪い中で長時間お待たせしてしまうことに心苦しく感じる場面も少なくありません。
そこで来年度にはさらに獣医師3名、動物看護師3名の採用を予定しています。一般診療だけでなく、高度な外科、救急対応、高齢動物医療まで含め、より多様な疾患に対応できる病院へと発展していきたいと考えています。
また診療予約の改善案として、診療時間の大幅な延長を検討しています。これまで休診時間としていた12:00〜15:00、19:00〜20:00についても診察を行えるよう調整を進めています。少しでも飼い主様の不安を減らし、必要な時に医療へつながれる環境を整えたいと思っています。
【医療設備の刷新】
医療設備についても、この1年でさらに大きく進化しました。
前述のCTに加え、心電図機器の最新型への更新、多数の外科手術や重症疾患に対応するための生体モニター増設、院内で迅速に内分泌検査を行える検査機器の導入など、診断・治療の精度とスピードを高めるための整備を実施しました。
さらに再生医療分野では、これまで適応が難しかった疾患にも挑戦できる体制を整えました。「もう治療法がない」、「年齢的に難しい」、そう言われてしまう病気であっても、少しでも生活の質を改善できないか、痛みを減らせないか、自分の意志で動ける時間を延ばせないか。私たちは常にその可能性を考え続けています。
【分院設立について】
昨年お伝えしていた分院設立については、建築資材の供給不足など社会情勢の大きな変化もあり、計画を次年度以降へ見直す判断をしました。ただ、これは単なる延期ではなく「本院機能の強化」という前向きな判断でもあります。
医療の質の向上、人材の育成、設備の拡充はもちろん、スタッフの働きやすさやキャリア形成など病院としての土台をより強固にし、多くの飼い主様やスタッフに安心してもらえる基盤を築くことが今もっとも重要だと考えています。
【おわりに】
獣医療は日々進歩しています。新しい治療法、新しい診断技術、新しい考え方が次々と生まれています。私たちは現状に満足せず、これからも知識と技術を磨き続けます。
飼い主様がいつでも安心して相談できること。
この病院に出会えてよかったと思っていただけること。
そして、すべての動物たちに明るい未来を切り拓くこと。
それが、私たちの目指す病院です。
これからも横浜旭どうぶつ医療センターは、地域の皆さまと共に成長し、多くの動物たちの未来を支えられる存在になれるよう努力を続けてまいります。
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
2026年7月17日 病院長 井上 快